FargateでWordPressを立ち上げた場合のアップロード上限を変更する方法

AWS Fargateを使用してWordPress環境を構築する際、デフォルトではアップロードファイルサイズの上限が2MBに設定されています。しかし、画像や動画などの大きなファイルをアップロードする必要がある場合、この上限を変更する必要があります。今回は、FargateでWordPressを立ち上げた場合のアップロード上限を変更する方法をご紹介します。

手順1: カスタムDockerイメージを作成

まず、以下の内容の Dockerfile を作成します。

FROM --platform=linux/amd64 wordpress:latest
COPY ./php.ini /usr/local/etc/php/conf.d/custom-php.ini

次に、プロジェクトディレクトリ内に php.ini ファイルを作成し、以下の設定を記述します。

upload_max_filesize = 64M
post_max_size = 64M

手順2: Amazon ECRリポジトリを作成

AWS Management ConsoleからAmazon ECRコンソールにアクセスし、新しいリポジトリを作成します。リポジトリ名を適切な名前(例: my-wordpress)に設定し、プライベートリポジトリを選択します。リポジトリが作成されたら、リポジトリURIをメモしておきます。このURIは後の手順で使用します。

手順3: DockerイメージをビルドしてAmazon ECRにプッシュ

Dockerイメージをビルドし、Amazon ECRにプッシュします。

docker build -t my-wordpress .
aws ecr get-login-password --region <region> | docker login --username AWS --password-stdin <account-id>.dkr.ecr.<region>.amazonaws.com
docker tag my-wordpress:latest <account-id>.dkr.ecr.<region>.amazonaws.com/my-wordpress:latest
docker push <account-id>.dkr.ecr.<region>.amazonaws.com/my-wordpress:latest
手順4: Fargateのタスク定義を更新

Amazon ECSコンソールにアクセスし、対象のタスク定義を更新します。コンテナ定義を編集し、イメージのURIをAmazon ECRのリポジトリにプッシュしたカスタムイメージに変更します。

手順5: Fargateのサービスを更新

最後に、Fargateのサービスを更新し、新しいタスク定義を適用します。これにより、新しいタスクが起動し、アップロード上限が変更されます。

以上で、FargateでWordPressを立ち上げた場合のアップロード上限を変更する方法が完了しました。WordPressの管理画面にログインして、メディアのアップロード上限が変更されていることを確認してください。


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